06.風紀本部に拉致られた俺

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文句を呟いていると雅人が小さく溜め息をついた。 「部屋に帰っても名波先輩いるんじゃ結局寝れないでしょ?確か先輩、今日風紀の見回り非番だし……」 「!風紀本部行こうかな!!」 部屋に戻っても安心して眠れない事が判明した。絶対、アイツはベッドに潜り込んでくるからな…… 少し歩くと、風紀本部の建物が見えてきた。風紀委員だけは見回り等がしやすいよう、外に委員会室が設けられている。 デカすぎだと思うんだけどな……軽く一軒家より大きいぞ!そこに平然と俺の手を引いていく雅人。 お前はこの大きさや、委員会室にシャワーがあることについて疑問を持った事は無いのかね、ブルジョアよ。 「ん?あ、雅人くん早いね~、ってあれ?梓ちゃんじゃない?久しぶりだねー!今年いないから寂しくて……あ、紅茶いれるね!貰ったクッキーもあるんだ。あ!えっなんでそんなにびしょ濡れなの!?ちょっと待ってとりあえずタオル持ってこないと!」 いきなりのマシンガントークェ…
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