―序章― 人間暴風雪

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嫌だな。 思わず呟きそうになった。 だけど次に、こうも思った。 だけどやらなきゃあの先輩が。 そう思って、やっと決意するあたしは。 意気地無しを通り越して、佐保先輩の言った通りの“最低”な女なんだと思う。 自嘲気味に笑いかけて、それをすんでのところで引っ込める。 そんなあたしの日常は、少しずつ、確実に、崩壊へと歩み寄っていた。 .
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