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所謂あたしの“オトメゴコロ”ってものは、一見複雑怪奇なシロモノで。
ときどき自分でもよくわからなくなるくらい、おかしなモノで。
だけど根っこは単純で。
そこに戻ればいつでも、あたしはあたしを把握できて。
どんなにわけのわからないことになっても、基本的にあたしは原点を見つめることで解決していて。
同時にあたしは今まで所詮自分のことで手一杯で、あたし以外の誰かの事を把握なんてしていなくて。
だからこそ。
『お前だってわかってんだろ?あの先輩が――』
――だからこそ。
いきなり投下されたわけのわからないその言葉に、あたしの頭は完全に掻き乱された。
あれだけ確固たるものに形成されていた日常は、あっという間に崩れ去った。
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