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「それに、俺さっき言ったじゃん。知らない奴に頼まれたーって」 そうだ、忘れてた。 だから私はバカなのか。よし。今度から人の話をしっかり聞くようにしよう。…ってちがう。 「で。その知らない奴って誰?」 「知らないから知らない奴なんだろ……」 「あっ。そっか…。」 ごめんなさい。正真正銘のバカです。 「でも、多分1年。上履きの色が青だったし。」 「1年に知り合いなんていないんだけどな…」 「…とりあえず、放課後に裏庭行きゃいいじゃん」 呆れたようにそう言って。 宮野は友達のところに走って行った。
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