過ぎ去りし日々…

５

『俺も小学校６年生の時いじめにあって辛い思いをした。母親に打ち明けようとしたが、内職で毎日忙しく働いている母親に心配かけたくなかったから我慢した。学校も休みたかったけど我慢して行ったよ。家に帰って部屋にこもることが多くなって行った。そして…。心の病気になったんだ。』

『色々病院回ってもなかなかいい治療法が見つからず、結局母親に心配をかけてしまったよ』

那央は母親を思い出したのか、泣いていた

『俺を立ち直らせてくれたのは母親の涙だったよ』

『母さんが、どんなことがあってもお前を守るし、絶対治してあげるから一緒に頑張ろうと言って泣いてたよ』

『そして母親は内職を辞めたんだ』