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そこですかさず輝が
「芽ー依ちゃん。俺にも宿題見せて!さすが俺の彼女!宿題やってくるなんて偉い。」
と言いながら、輝は芽依の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「ばか!宿題やってくるのは当たり前でしょ。」
なんて言いながら、芽依は笑っていた。
そんな二人を見る隆の表情は、なんだか寂しそうだった。
あの日以来、表面的には私たち4人の関係は変わっていない。
隆の芽依を見る表情が悲しげな事に私が気づいただけ。
私は芽依にも輝にも何も言わないし、言うつもりもない。
隆も芽依にも輝にも気持ちを隠すつもりらしい。
ただ、なのに何故隆は、私にだけ気持ちを言ったのか私にはわかる気がする。
きっと、胸に一人で閉まっておけなくなるほど、芽依への気持ちが溢れたんだと思う。
だけど、私には何も出来ない。
何が正しいのかどうしたらいいのかわからないから、このままの仲良し4人でいたいから。
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