世界最北の村

2/16
前へ
/27ページ
次へ
世界の最北にあるノータスト大陸。 大陸の三割は常に雪で覆われている。 その大陸の最北にある村、ユータキス。 村人が八十人足らずの小さな村で、雪が降らない日はない。 冬になると、高い所では十数メートルも雪が積もる。 村は海に面している為、漁業が盛んである。 村人は釣った魚を売り、寒さに強い野菜や果実を育てて生活をしている。 村には民家以外には特に何もなく、強いて言えば、村の中心に位置する小さな図書館、南から北に流れている小川、そして、村の南東にある小さな軍の支部ぐらいである。 その支部は本当に小さく、数人しか勤務していない。 後は畑や森が村の大半を占めている。 訪れる者など殆どいない極寒の地である。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加