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チーン
アナウンス-地上です-
エレベーターのドアが開く
ウィー…ン
開いたエレベーターのドアの前には二人の人間
寝癖のひどい
トウマ「なあ…」
と
金髪眼鏡の
ゼツ「なんだよ」
トウマ「今から宇宙への旅行に行くわけで」
ゼツ「だから??」
トウマ「いやあ、初めての星外への旅ではありませんか」
ゼツ「どうでも良いが敬語やめんか」
トウマ「スーパーエスパーゼツ様の今の心境を…と思ってさ」
ゼツ「別に…まあ楽しけりゃ良いべ」
トウマ「んだな」
そこへ二人の人間が全速力で駆け寄る
マジシャンハットを深くかぶり
顔を隠しており
見えるのは口元だけの
テルキ「おーいトウマ~!!」
と
ピエロの仮面をしている
ナツ「ハァ…ハァ…」
トウマ「おぉ!!テルキ!!もう皆月で待ってるってよ!!」
ゼツ「おっせぇな何してたんだよ」
テルキ「いやぁ…ナツが仮面無くしちゃってさ」
ナツ「……ゴメン」
トウマ「良いよ良いよ!!まだ時間あるし!!」
ゼツ「おい…もう何やかんやで来年まで30分切った」
トウマ「まだ間に合…」
ゼツ「今頃タカマルもリュウも切れとる」
トウマ「急ごうか…」
ゼツ「そうした方が大怪我しかねんぞ」
テルキ「ほらナツ!!行くよ!!」
ナツ「ウン」
これは
今から遥か未来
宇宙の行き交いが
ついに民間化した時代に生きた
ある六人の“人間”の
武勇伝である
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