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場所:開明高校
5月12日
キーンコーンカーンコーン
放課後のはじまりを知らすチャイムが鳴り響く。このチャイムが悲劇的な物語の始まりだとはこの時誰も思わなかった。
『なぁ~、学校も終わったことだしクレープ食べに行こうぜ~。駅前に美味しいクレープ屋見つけたからさ~』
『またかよ!この前もクレープ食べに言ったばっかりやん…。まぁ、光輝(みつてる)が美味しいって言うからには間違いはないと思うけどさ~』
『早く行こうぜ♪翔(かける)!』
二人は帰り仕度をして校門へ向かう。そんな時、翔の携帯が鳴り響く。
ピリリリリツ
『はい?もしもし?…あぁ、田中(たなか)さん、どしたんですか?』
電話の相手は警察の特殊部隊隊員の田中修介(しゅうすけ)だった。
『大変だ!今入った情報によると、翔君の居る学校の近くの研究所で例のウィルスに感染している物が逃げ出したらしい!翔君にはその物たちの駆除をお願いしたい!もし1人でも逃がしてしまったら…
日本は崩壊する…。私たちも直ぐに駆けつけるからなんとか食い止めてくれ。』
そう告げると田中は電話を切った。
『翔?誰からだったんだ?』
『光輝、今日は任務が入ったからクレープはキャンセルだ…。』
『またかよ!?この前は銀行強盗の犯人逮捕の協力だったけど今日はなんだ?』
翔は光輝に田中から聞いたことを話した。
光輝は驚愕の顔をしていた。
『日本が崩壊する…?そんなバカな…。』
『光輝、今は一刻を争うんだ…だから『キャーァァァァ…
声のする方向を見ると、開明高校の生徒がゾンビらしき者に襲われていた…
ゾンビに襲われた者はしばらくすると、立ち上がり他の生徒に襲いかかった。
『もうこんな所まで来たのか…光輝!!これを持っとけ!襲われたらこれを使うんだ。』
翔は自分の腰からデザートイーグルを抜くとそれを光輝に渡した。
『光輝…生き残れよ?(笑。じゃあな!』
戦いの火蓋が切って落とされた。
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