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そこには、首吊りにちょうど良さそうな大木があった。
大木は公園と同じく、廃れてはいるがなぜか屈強な迫力がある。
ここで死のう。
俺は直感的にそう思った。
だが、何もない日に死ぬのはしゃくだったので死ぬのは大安の日。
つまり明後日にきめた。
今日を含め三日間、ここで首吊りの練習をしなきゃな、と思いながら俺はポケットに入っていた太宰を開いた。
心中と自殺。
少しの差はあるが根は同じだろうと思うも、少しして考え直した。
「俺を愛する奴なんて居ないな。」
そう、この公園と大木のように。
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