238人が本棚に入れています
本棚に追加
何もない真っ暗闇の中に一人ぽつんと立っている。
頬を伝う、冷たい感触に気付く。
それは…涙?
泣いていたのか…。
そこで俺はふと、違和感を覚えた。
暑い、いや熱い、身体中が燃えさかるように熱い。
気付けば自分のまわりはいつの間にか真っ赤に燃えている。
熱い、苦しい、声が出せない。
そんな中、一つの女の子の叫ぶ声が聞こえる。
声のするほうを見ると、徐々にその女の子の姿が見えてくる。
こちらに手を延ばしている。
叫んでいる言葉もわかるようになってくる。
「お兄ちゃーん!!」
そこで、俺は目を覚ます…。
最初のコメントを投稿しよう!