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地面には、誰が見ても不良だとわかる3人の男がうずくまって倒れている。
それを、腕をさすりながら冷たい目で見下ろしている一人の男がいる。
『ふん、この人数でこの程度かよ、人がせっかく謝ってるのに急に殴りかかってくるんだもんな』
俺は神代拓海、どこにでもいる高校2年生…てわけでもないか。
過去に起きたとある事故からは喧嘩に明け暮れる毎日
おかげで今は最強の不良、なんて少し有名になるほどで恐れられてたりもする。
そりゃ警察には何度か補導されてはいるが、自分からは喧嘩は売らない。
それに、今みたいに相手が複数だったりすることが多いから正当防衛ってことで許してもらえたりしてる。
高校に入ってからは前よりは落ちついたが、それでも街には、人から金を奪おうとする者や、コンビニの前なんかで集まって騒ぎたてる者、この世から不良なんて消えるはずないくらい数がいる。
そんな中、俺みたいなやつは奴らからは目障りみたいでよく喧嘩を売られ、それを買う俺もいつしか不良の仲間入り、みたいなことになっている。
『お前ら通行の邪魔だからさっさと消えろよ』
「「「う゛ぅぅっ、ずびばせんでしたぁぁ」」」
あーあ、こりゃ今日は遅刻かな…。
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