第一章 呪われた秩序

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「そろそろ集合時間だからビークルに戻ろ」 すっかり飽きてしまった弟は、姉の顔を見てこう言った。 「あんまり面白くないね、街って。碧兄ちゃんが言ってたみたいなナイスバデーなお姉ちゃんってのもいないしね」 一体なんの話をしたんだ、いや、きっと碧のことだからガールズカフェの話に違いない。一桁の男の子に言う話じゃないのに! 頭を抱えそうになりながら、理苑はすかさず弟に返した。 「碧はしょっちゅうからかってくるでしょ、いい加減騙されないようにしなきゃね」
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