10人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい……大丈夫か?」
「ふぇ、ふぇ」
「ののか?」
「ふぇんはーい!くちうるし。くちうるししませう!たぁ、はやぐ!!」
「ちょっ、お前、何考えて、いいから飲み込め、いちごみるくを口移し用に微妙に残すなーー!!」
ののかは嫌がる俺に口移ししようと、頬を微妙に膨らませて迫ってくる。
俺はコート内を逃げ回った。
ののかとの、追い掛けっこがはじまる。
「センパーイ!なんで逃げるんですかぁ?待って下さいよぉ」
「知らん!来るな、飲み込め、はしたない、こっちまで恥ずかしいわ!」
「センパイ!わたし、センパイのことが、ずっと好きだったんですっ!!」
「な!?」
「だから、だからセンパイ。わたしの、気持ち受け取って下さーいっ!」
ののかは、自分のラケットを掴むと、ボールを水平に挙げ、サーブの構えをつくる。
最初のコメントを投稿しよう!