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もはや何処からツッコミを入れたらいいのか理解に苦しむ。
「……ダメ……ですか?」
ののかは俺の顔、目と鼻の先に近づき、必殺の上目遣いを炸裂させる。
「……お、お前、言ってて恥ずかしくないか?」
「ホントは恥ずかしいですけど……センパイと接吻出来るなら、わたし……」
「はぁあ……。もういいよ。俺は要らないからこれで好きなの買ってこい」
俺は120円をののかに手渡した。
「いいんですか?」
「いいよ。もう」
「了解しました!急いで買ってきますであります!待ってて下さいね?あ、その間に、ののかとの「ハズカシイ妄想」とかしちゃっててもいいですよ?きゃあっ、言っちゃった、何言ってるんだわたし、きゃああ」
「……」
ののかは、ひとりで興奮して捲し立てるとコートの外にある自販機へと駆けていった。
「つ、疲れた……。まだ壁打ちもしてないのに、どっと疲労が……」
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