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時は1941年、12月…。
「ほいじゃー母さん。行ってくるけぇのー」
「はいはい。気をつけて行ってきんさいよー」
広島のある田舎町に一人の青年がいた…。
その青年の名は、吉原聡。
まだ顔に幼さが残る16歳で高校1年生だ。
聡はいつものように曲がり角で友人を待っていた。
「おぉー…。悪い悪い…。ちょっと寝過ごしてもーてのー」
聡「ほんまお前は……。まぁええわ。行くど、孝治」
孝治「そういえば、お前知っとるか?日本とアメリカが戦争するんじゃと」
二人は学校へと歩みを進めながら話していた。
聡「お前それホンマか!?」
孝治「おう。ワシは海軍に入りたいの~」
聡「はいはい。おどれ(お前)にはついて行けんよ」
二人は小学校からの仲で、とても中がよかった。
そしていつものように学校につき、授業が終わり再び孝治と共に帰る。
孝治「そうじゃ聡~。ちょっと呉まで出んかの?」
聡「おぉ。ええけど…どしたん?」
孝治「大和が見たいんじゃ!」
この時、孝治の目は輝いていて…思わず
聡「小学生かお前わ~」
そして、大和を見たことで聡の人生が変わった…
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