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--- Sayaka.A ---
今日も目が覚めると
隣にある暖かな温もりにホッとする。
柔らかく空気をかき混ぜる寝息と
気持ち良さそうな寝顔。
壊れてしまいそうなほど華奢な体が
温もりを求めるように
寄り添っている姿。
思わず顔がほころんで
その特徴的な唇に優しく唇を重ねて
起こしてしまわないように
ゆっくりとベッドから降りた。
リビングの時計は
丁度、目覚めるべき時間を示している。
我ながら健康的な目覚め。
冷水で顔を洗って気合いを入れると
ベッドルームから
まだ眠そうな声が聞こえた。
「おはよ。」
「おぉ!友、おはよう!」
「朝から元気だね…。」
冷たく吐き捨てた友美は
そのまま
リビングのソファーに腰を下ろした。
彼女はいつもそう。
プレーンヨーグルトみたいな感じ。
はじめは酸っぱくて刺激が強いんだけど
なれると甘く感じる。
そんな友美も
今じゃ才加の甘い存在。
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