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次の日も私は朝早く教室にいた。 江口君も昨日と同じ時間に教室に来た。 「河原。おはよう。」 「おはよう。」 挨拶だけで、江口君は机に向かった。 私は今日も本を読んで過ごすことにした。 2人で教室にいても話すことはなく時間になると江口君は朝練に行った。 そんな日が1週間続いた。 1人の時間も好きだったけれど、2人の時間も嫌ではなかった。 会話はなかったけれど、2人だけの秘密の時間のようで私は嬉しくなった。
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