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放課後になり、部活に入っていない私は早々に帰る。
家に帰って何かをする訳ではない。
学校にいても何もすることがないので帰るだけ。
グラウンドを見ると江口君が真剣な眼差しでボールを追っていた。
昼休みに江口君の話題になったせいか、目で追っている自分がいた。
じっと見ていたせいか、江口君と目が合った気がした。
一瞬だったし、他の誰かを見ていたのかもしれない。
江口君が私を見るはずがない。
少し自惚れている自分に自嘲しつつその場を離れた。
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