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そして、無防備だったクレスの後ろから、俺は
刺した。
「なっ……!?」
クレスは驚いて俺を見る。
「貴様!何をしたのか分かっているのか!?」
クレスは俺に言う。
「クレス、貴様は弱い、そして相手は強い。強いものに従うのが、この世の掟。それから…、貴様は邪魔だ。」
俺は言った。
するとクレスは、
「悪いが、刄夜斗。俺はどんな状況であろうと、貴様が間違った道に進んだり、死んだりしないように護衛するのが役目なんだ。
『果たせる役目を果たせない』程、俺は弱くない。」
「!?」
クレスはそういうと、空高く舞い上がった。
「クロウ、貴様を死なせるつもりはない、だから早く…逃げてくれ…。」
彼女は遥か上空でポツリと呟いた。
そして上から剣を数本投げ、なにやら呪文を唱えた。
すると、剣が光だした。
「閃光!光と共に切り裂け!剣よ!!」
クレスがそう叫ぶと、剣の落下速度が上がった。
「くっ!!」
クロウはその剣の攻撃をうけ、至る所に傷を負った。
「僕は一先ず退くよ、でも、僕の上には、もっと強い人が居るから、覚悟しててね。」
そう言って、クロウは消えた。
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