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ヤツが帰ると、クレスはその場に倒れてしまった。
「しまったな…、刄夜斗、お前の…一撃のせいで…私は…ショート…して……」
「クレス?」
目に光が無い、
「クレス、死んだのか?」
「まったく、王子、やってくれますねぇ…、」
「!?…誰だ!」
刄夜斗の前に、怪しげなメガネの男が立っていた。
刄夜斗は驚いてその場に落ちていた短剣を向ける。
「怪しい者じゃないですよ、…魔王、まったく、貴方の息子は、私の最高傑作を壊してしまうほど乱暴な男に育ったみたいですね、」
刄夜斗は理解できず、その場に立ち尽くした。
「…仕方ない、作った人間を治せないほど、私は馬鹿じゃないですからね、
こんなこともあろうかと、ついて来て正解でした。
…刄夜斗と…言ったかな?貴方の家に案内してください、クレスを治しましょう。」
「あ…、はい。」
無気力に、刄夜斗は答えた。
刄夜斗はクレスを持ち上げようとしたが…、
「うぐっ…、重っ!」
「そりゃあ、ロボットですからね、重いでしょう、…私がつれて行きますよ、」
ヤツは軽々と持ち上げた。
「重くないんですか?」
「なに、平気さ。」
そう言って二人は歩きだした。
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