14人が本棚に入れています
本棚に追加
家に着くと、ヤツはクレスを机の上に置いた。
そして、服を切りだした。
俺は驚いて目を閉じた。
だって…一応、女の子だぜ?
「…ふむ、データはやられてない…、しかし、やはり人間の体重からかけ離れているようだな…。」
ヤツはサラリと関係無いことを言った。
「感覚神経…異常なし、単にショートしただけのようだ。
よし、刄夜斗、お前が持ち上げられる程度に減量してやろう、何kgがいい?」
「あの、元々は何kgなんですか?」
「100kg近くあるな、」
「じゃあ、アンタなんで持ち上げられたんだ、」
「それは、これのお陰さ、」
そういってリングを見せた。
「結婚指輪か?」
「違う、確かに左の薬指だが、私の住む世界ではこの位置に、このリングをすると、出せる力量が全く違う物となるのだ。」
「なんか秘められてるようだな?」
「魔力さ、このリングは王族関係の人間にしか与えられない、貴重なリングさ。」
まさか…
と、刄夜斗は思い、母親の元へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!