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「えーと、なんつーか、転校生の異界紅朱(いかいくれす)でぇーす、」
なんだ!そのふざけた名前は!
バリバリ偽名だぞ?
「異界さんの席は…、水無月君の隣でいいかしら?」
よりによって俺の隣ー!?
「え、アイツですか?」
「よく分かったわね、」
「あー。罰が悪そうな顔してたんで、」
そう言ってクレスは俺の隣に座った。
「よろしくな、馬鹿!」
「なっ!…ばっ…馬鹿?」
クソッ…
コイツいつかぶっ倒す…。
「ほほぉ…いいのかな?そんなこと言って…。」
言ってねぇし!
「ふん、貴様の心はお見通しだ、」
そーですか、
そして放課後。
「ねぇ、紅朱さんて、美人よね、お肌綺麗~。」
「あ、サンキューな、」
「その口調カッコイイ~。」
「うん、よく言われる、」
コイツは実際、周りがどう思ってんのか分かんだよな…。
「刄夜斗君、」
「ヒカリか、」
綾川ヒカリ。
俺の彼女…、
ただ、クレスの影響がなけりゃいいんだけどな、
ヒカリは独占欲強いから…。
「なぁ、刄夜斗、なに彼女?」
「え!」
コイツ、後ろから抱きついてきやがった!
心読めよ!
コイツ…
心が読めてないのか?
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