Danger girl

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「気付かれたか!」 クレスはそういう。 「何が気付かれたんだよ!?」 「お前の正体と、私の存在が気付かれたんだ! この町周辺に、私と貴様が居ることがバレた。 つまり、敵はこの近くにいる。」 クレスは目を閉じる。 「俺の正体って…いったい何なんだよ!?」 「貴様は異界の王の息子だ…。」 「は?」 クレスは突然目を見開く。 「とりあえず、今言えることはそれだけだ! 貴様はここで待っていろ!」 クレスは窓を開けて、底から屋根に上ると意味の分からない呪文を言った。 するとクレスの背には、銀色の翼が…。 「すぐに戻る。危険な時の為だ、これをわたしておこう。」 クレスは俺に小さな短剣をわたした。 「本当に危険と感じたら、それを使え。ではな、」 そう言って、暗くなり始めた空にクレスは消えた。
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