第⑥章

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『明日香・・・』 『ぇ・・・』   森は、あたしの涙を 手で拭ってくれた。   森の手は 優しく温かかった。   『・・・・・・き・・。』 『ん?』 『・・・ううん。何でもない』   あたしは "好き"って言おうとした・・・。   でも、言えなかった。   言ったらもう 森と話せなくなるかもしれない。 笑いかけてくれなくなるかもしれない。   そう思うと、 どうしても言えなかった・・・。
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