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学校に着いた俺は周りからの視線を痛いほど感じながら教室に向かった。
だりい…
早く終わんねえかなぁ…
大体今の格好が若干恥ずかしいんだからあんま見るなよ。
とゆうか足が寒い…。
笑えるほど足元が寒い俺は、それとは逆に顔は熱かった。
その後体育館に移動した俺は何事もなく最後を飾った。
周りが名残惜しむ中さっさと帰る準備を進め、足早に校舎を出た。
玄関をでた俺は一度振り返り、あまり来なかったがそれでも通った学校を見て一礼した。
俺の中ではただのケジメだったわけだが、冷静になるとその行為が急に恥ずかしくなり、辺りを確認して人影がないことに胸をなで下ろしながら校門を出た。
「翔」
「ッ!?」
一礼の恥ずかしさがあった俺は慌てて声のしたほうに振り向いた。
「一礼するほど感謝の気持ちがあるなら毎日来いよ」
そう言いながら玄関から現れたのは俺が世話になった担任、長田先生だった。
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