中学との別れ

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「これでも教師だ 自分の生徒くらいよく見てるつもりだ。 例えなかなか学校に来ないお前でもな」 「え……」 言葉を失う俺… てっきり俺に冷たく接するこの人は、俺の事が嫌いなんだろぉなって思ってたから… だって、学校に来ない奴とか… 担任の立場からしたら邪魔意外の何物でもってないだろ? 「おいおい… なに言葉失ってんだ? まさか俺がお前を嫌いだとでも?」 先生の言葉に目を伏せながら、体からの沈黙で肯定の意を示す俺。 「そうか… お前の目にはそう映っていたのか」 「そんなことはないです… お話はそれだけですか?」 若干悲しそうな目をした先生を見ながら俺は尋ねた。 このまま重い空気になるのも嫌だし、なにより早く帰らなければ他の生徒が出てきてしまう。 俺は他の奴らに会いたくない一心で先生に先を促した。 「心配しなくても他の奴らはまだこないぞ? 俺達教員と写真を撮るって言ってたからな。 毎年卒業生ってのは意味もなく学校に残るもんだ。お前にも分かる日が来ると思うぞ?」 俺の冷たい言い方で気付いたのか俺の懸念を一発で言い当て、安心させた。 コイツすげぇや… 内心俺は先生の読心術に舌を巻いた。
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