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光空学園?
なんだそれ?
俺の中には疑問符が数多く飛び交った。
「なんですか?その学校」
自分の中の疑問を率直に聞く俺
そんな俺を見ながら長田先生は口を開いた。
「光空学園は通称“ソラガク”って呼ばれててな
まぁ…意味は読んで字がごとくの通り、校風としては規律を重んじる学校でな、“全寮制”ってのが特徴の学校だな
お前のご希望通り、うちの学校からは誰も行かないぞ?」
全寮制かぁ…
修学旅行の延長線みたいなもんだろ?
毎日楽しいかもな。
結構安易に考えた俺はすぐに答えを口に出す。
「じゃあその学校で宜しくお願いします」
俺の決意を聞いた先生は小さく頷いて書類に目を落とした。
その様子を見た俺は話も終わりだろうと思い、その場を後にするため後ろを向いた。
「翔
学校が決まったこと親御さんにちゃんと言うんだぞ?」
俺の背中に向け先生は言った。
俺の心を多少締め付けたが無言で頷き、俺はその場を後にした。
職員室を出た俺は廊下の壁時計に目を移し、昼休みが残り15分という事実に落胆の溜め息をついた。
俺の仮眠時間が…
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