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部屋に着いた俺はベッドに横になり、嫌な現実から目を背けるように眠りについた。
それから時は流れ、光空学園の受験も無事に終わった俺は、卒業式の日を迎えた。
「ふぅ…」
朝早く起きた俺は目の前の制服を見て溜め息に似た息を吐いた。
色んなことを思い出してのことだ。
「今日で最後か…」
独り言を言いながら目の前の制服に袖を通す。
「やべっ!
一回試しに着とけば良かった!」
自室の姿鏡の前で着替えながら、俺は苦笑い混じりにそう言った。
姿鏡に映る自分は、身長170cmの体を隠しきれていない制服を始め、違和感しか漂っていない。
今更だが自分の容姿を説明しようかな
髪色は黒!
髪型は短髪!
ソフトモヒカンと言えば良いのか?
2ブロックと言えば良いのか…
とりあえず耳周りの毛は短く、トップに行くほど長かった。
自分で言うのも変だけど…
目はデカいし…
若干童顔なのか?
と…とりあえず!
長年着なかった制服は、全ての長さが足りていなかった。
うん。成長期とは怖いものだ。
これではドリフのコントみたいだ。
今思い出すと最後に着たのは半年以上も前かぁ
まぁ…このくらい当たり前と言えば当たり前かっ!
そう考えながらも目の前の自分には、笑いがこみ上げてくる。
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