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"時が経てば、少しは悲しみが紛れるようになるかとその日が来るのを待って暮らしているのに、月日が経つほど、悲しさが増すばかりなのはどうしようも出来ません。
幼い人がどうしているかと、あなたと一緒に育てられないことが心配でなりません。
今となってはやはり、この私を亡き人の形見だと思って宮中に来て下さい。"
などと、詳しく書いてあるのでした。
終わりに、
"私の涙をせき立て
今日も吹く風の声よ
悲しい風の泣き声に
いじらしい
宮城野の小萩のような
お前が忍ばれる"
と歌が添えられていたのですが、悲しみのあまり最後まで読み通すことが出来ません。
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