0人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう、お兄ちゃんのせいでご飯冷めちゃったじゃん……」
しゅんっとうなだれるしゆみだが、仕方ないじゃないか、二度寝はジャスティスなのだから
なんてバカを言いながら朝食を頬張る。
ちなみに、あの後はしゆみに顔面を踏まれ、嫌でも起きざるを得ない事態になった為に起きることとなった
まあ……結局は登校日だし、起きなければならないのだが
「あ、そうそう、今日は大丈夫なの?」
「え? あー、大丈夫かな、カイチョーぽい、お兄ちゃんは?」
「すこぶる元気」
そう言い、わざとらしく無い力こぶを作って見せる
それに対してしゆみは笑顔を見せてくれる
この会話も慣れたもんだよな
何気ない健康確認だけど
というのも、僕としゆみはよく分からない体の体質をしていて、急に体調を崩すのはザラ。
毎日の体調確認はもはや日課としていた。
「って、お兄ちゃん、早く食べてよ! 学校学校!」
「ん、ああ、わかってる」
しゆみに急かされながら箸を進める
時計を見れば確かに余裕たっぷりな時間じゃないな
ちょい急がないと。
最初のコメントを投稿しよう!