ー日常ー

2/3
前へ
/8ページ
次へ
目を開ければ、鳥の声と、窓から差す日の光、そして、耳元でやかましく響く目覚まし時計があった 「んー……はぁ、朝か」 一度伸びをし、目覚まし時計をストップさせながら、当たり前のように布団を被り直 「おにーちゃん! あっさあっさあっさだぞ!」 「うん、わかってるよ」 「なら起きる! 人間の体は朝は起きて夜は寝るようにできてるの!」 黄色い声を上げながら一人ハイテンションに騒ぐこの女の子 我が妹、柊 しゆみ。 妹と言ったが、実は年齢は変わらない。 というのも、なんとかせいの双子だそうで、まさに神様が与えたとんでも運命の僕達である 「ところで、さっきの言い分だと、人間の体は昼ではどうなるの?」 「む……」 しゆみは困ったように眉を下げ、真剣に考え出す まあ、この通り単純なことをこうも悩むので誰に似たのか知らないが、一般でいう「バカ」という生物である ……さて、この内に二度寝を 「そ、そんなの知らないし……! って、寝るな!」 「わかってるわかってる」 そう言いながら目を閉じるのだった
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加