0人が本棚に入れています
本棚に追加
目を開ければ、鳥の声と、窓から差す日の光、そして、耳元でやかましく響く目覚まし時計があった
「んー……はぁ、朝か」
一度伸びをし、目覚まし時計をストップさせながら、当たり前のように布団を被り直
「おにーちゃん! あっさあっさあっさだぞ!」
「うん、わかってるよ」
「なら起きる! 人間の体は朝は起きて夜は寝るようにできてるの!」
黄色い声を上げながら一人ハイテンションに騒ぐこの女の子
我が妹、柊 しゆみ。
妹と言ったが、実は年齢は変わらない。
というのも、なんとかせいの双子だそうで、まさに神様が与えたとんでも運命の僕達である
「ところで、さっきの言い分だと、人間の体は昼ではどうなるの?」
「む……」
しゆみは困ったように眉を下げ、真剣に考え出す
まあ、この通り単純なことをこうも悩むので誰に似たのか知らないが、一般でいう「バカ」という生物である
……さて、この内に二度寝を
「そ、そんなの知らないし……! って、寝るな!」
「わかってるわかってる」
そう言いながら目を閉じるのだった
最初のコメントを投稿しよう!