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夕飯も食べ終わり俺は窓の外を眺めていた。有希の言っていた『碧』とは何なのか…それが気になって仕方なかったからだ。
「母さん、碧の時間って何?」「お父さんが碧の時間に命を落としたのを忘れたの!?」と言われた。母さんは怒りとも悲しみとも言い表せない顔をしていた…
その目には涙が浮かんでいた。
「ごめん」俺はそれしか言えなかった。
時間は午後10時を回っていた。「そろそろ寝なさい」と言われ自室に戻った。
空はいつまでも碧かった。
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