始まりのような・・・

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悩み 村上は悩んでいた。 自分でもらしくないと思いながらも写真説明付きの本と睨めっこ状態。 「ひな~どないしたん?」 背中にペッタリとくっつく渋谷。それを羨まし気に見つめる丸山。 「や…、なんも無いで…」 事もなげに言いくるめようとする村上を訝し気に渋谷は睨み、読んでいた本をちらっと盗み見る。 「…手作りお菓子…」 「!!」 そんな渋谷の声に村上より先に丸山が反応し二人に近寄って来た。 そしてニコニコ笑いながら『バレンタインですか』と言い放った。 「…」 「……」 ジッと見つめてくる渋谷の視線に耐え切れず村上は若干頬を赤く染めながら顔を俯かせた。 .
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