始まりのような・・・

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バレンタイン 滝沢は、楽しげな表情で生徒会室の会長椅子に座ってその光景を眺めていた。 視線の先には横山と村上が言い争いをしているような…痴話喧嘩に見えなくもない状態の二人が居た。 「よこ、甘いモン嫌いや言うてたやんか!」 「うっさいのー、くれるゆうから貰っただけやって…なんやねん急に…」 「…そんなにイッパイ貰ったん…?」 「あぁ、そうやけど?」 ちらっと、山になっている貰い物を見て、ふと後ろから感じる視線に気付き横山は振り返った。 「タッキー!?」 「やっと気付いた?」 目を見開き驚く横山に手をひらひら振り村上に視線を移す滝沢。その視線を追うように村上を見る横山は更に驚いた。 .
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