始まりのような・・・

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ひな祭り コイツらが村上に酒を勧める理由が何となく分かり始めた2時間後。 「ひなぁ~すばちゃんとチューしよーやぁ!」 「ひなちゃん頬っぺたピンクで可愛えぇ…」 と、村上争奪戦が繰り広げられている。 ビールの缶を持ちながらその光景を眺めていた横山の隣に滝沢が来た。 「横山は参加しなくてイイの?」 「…へ!?なんで俺が…」 「んー…、羨ましそうに見てるからさ…」 「んな訳無いやろ…」 ぷいと、村上、渋谷、安田達から目を逸らす横山を楽しげに滝沢は見つめる。 「すばぁ?」 呂律の回らない舌ったらずの村上が渋谷の首に腕を回し首を傾げている。 「ぉん、すばちゃんやで~、んー」 渋谷が唇を尖らせ村上との距離を縮めていく。と、 「すばる君!!」 凄い勢いで大倉仲良くとお菓子を食べていた丸山が二人の間に割って入った。やんわりと村上の腰に回っていた渋谷の腕を剥がし、村上の腕も降ろさせた。 .
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