始まりのような・・・

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午後の授業 天気が良く日差しも良い感じに窓から差し込む午後。 こんな日に真面目に授業なんか聞いてられんわ…と、欠伸を噛み締めながらほお杖を付く男横山。斜め前に座るパシリにした男が目に入り先程の昼休みのアレコレを思い出していた。 (確か、『ひな』とか呼ばれとったな…本名なんか?) ぼんやりとしていたら数学教師が何故か目の前に立っていた。 「何見とるん?…えーと…名前は?」 とんとんと机を指で叩きながら横山を見下ろす。 「…横山ですけど」 睨み上げながら素直に答えると、唇の端を上げ教師らしからぬ笑い方をして横山を見た。 「ほな、横山くん。あの問題前出て解いてくれる?」 ざわつく教室内で、ビクリと肩を震わせて斜め後ろを振り返る村上、その視線に気付くはずもなくジーッと教師を睨み続ける横山。 .
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