始まりのような・・・

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放課後 部活に出る者、掃除を押し付けられる者、教師に質問しに行く者…騒がしい放課後。 特に部活に所属していない横山は掃除当番を引き受けてくれるとゆう優しいクラスメイトに恵まれ帰宅の準備をしていた。 「なぁなぁ、横山くん、明日は何パン食べたい?」 突然、パシリ男村上が笑顔で横山の近くにやって来た。 「はぁ!?お前何ゆうてんねや…」 呆れて返す言葉も無い。が、思わず大きな声が出ていたらしい。周りが一気に静まり返った。 「えっ!?せやかて…」 声を掛けて来た時の勢いが消え眉を八の字に下げ垂れている瞳に涙が浮かんだ。静まり返っていた教室がざわめく。 「ちょ、泣くなや…」 責められ気味の横山はオロオロとする半面、この歳になってまで泣き落としが通用する思っとるんか!?…と眉をひそめながら村上を見つめた。 「ぁ…、ゴメン…」 村上の言葉と被るように廊下から大声が響いてきた。正体はちっこい男。 「ひなぁー!帰ろうー」 「ちょ、すばる君っ!僕との約束は…」 ちっこいのとしゃくれたのが現れて教室内はいつの間にか戻っていた。 .
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