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Cさん
「…おはよう」
階段を上がって来たのはグループ1の無口―針坂命(はりさか みこと)だった
命は普段真面目。
成績いいし、授業だってちゃんと受けてる。
でも、今ここにいるって事は…
「…果たし状、来た」
「えぇ~!?また!?」
命はケンカになるとキャラが変わる
あの無口があれやこれや喋りだす、暴れまくる
「…いつもいつも負けてばかりのくせに懲りない奴ら」
「いーんじゃね?また前みたいにフルボッコにしちゃえば」
「…慎重にやるべき。全部の占いにそう出てた、ちゃんと作戦を立てないと」
命はちょっとミステリアスで占いが得意だ。毎朝カードと水晶で占うし夜には星を見る
しかも、確実に当てるから命の言葉を無視するわけにはいかない
「慎重に、か…。どうする?」
「んー、相手次第だね。数は?」
「…強い奴を五人ほど」
「いつもより数を増やしたか…」
その時麗華のケータイが鳴った
「あ…ごめん、ちょっと待って…。もしもし?うん、え?あ…うん、わかった…」
麗華はケータイを閉じた
「…っごめん、急用出来たから今日のケンカは参加出来ないや、じゃあねっ」
逃げるように去って行く麗華
もしかして今の電話…
麗華の…?
命
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