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星空が綺麗だ。
こうして寝転がって眺めているだけでも、その大きさと輝きに吸い込まれそうになる。望遠鏡を通して見る星とは、また違った輝き方をしているような気がする。
その望遠鏡は、今やガイがへばりついていた。ぶつぶつと呟きながらネジをあちこちいじくり回し、その横でシスカがこくこくと頷いて話を聞いている。
時折ガイがシスカに望遠鏡を譲ると、シスカは覗き込んだまま、すごいすごいと感動している。
「隣、いい?」
ネリアのらしくない声に思わず振り向く。
「え?」
「えってなによ。隣座るからね」
「う、うん……」
そう言われると、ネリアの方に意識がいってしまう。空気が濃密になったような気がする。
ぶっきらぼうで、なにかに意地になっているみたいだった。……やっぱり、怒っているのだろうか。
ネリアはそっぽを向いてしまっているので、顔は見えない。
「……ごめん」
「え?」
「い、いや……僕のせいで、色々と神経使わせちゃったし、助けてくれたのに下敷きにしちゃったし」
「別にそんなのいいわよ。気にしてない」
もごもごした僕の言葉にも、ネリアはそっけなかった。
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