424人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
亮side
内「亮ちゃん!!」
ふとみあげると、息をきらしつつ走ってくる内がいた。
いつもあいつはのろのろしとんねん。
パッと見は信じられへんほどシュッとした男前やのに…なんでやろ。中身はどーも抜けてんねん…
まーそういうとこがほっとけへん…可愛い弟みたいなもんなんやけどな。
「何?亮ちゃんジロジロみて…あ、もしかしてなんか俺ついてる?」
「ちゃうわ」
ほくそ笑みながら俺がまたスタスタ進むと、また内は焦って走ってくる。
犬みたいやな~ほんま(笑)
昼はいつも内と2人で食堂にきている。
内とは一個俺が先輩。
中等部時代の後半から寮部屋が一緒やったことから、高等部にはいった今もずっと一緒におる。
なんや、楽やねんな…こいつとおるのが。
そんなこんなしてる間に食堂や…
内「どうしよ~ねぇ亮ちゃんどっちがええかな!?」
亮「お前また迷っとんのか?」
内「えーだってどっちも食べたいし…どっちがええ??」
亮「カレーと天丼ならカレーやろ!」
内「それ亮ちゃんが食べたいだけでしょ」
亮「お前が聞いたから答えただけやん」
そんないつもの会話をしているときやった。
後ろから俺と内を呼ぶ声が聞こえた。
「亮っ内!」
村上くんと横山くんや。
でも…
内「あれ!村上くんら珍しくないですか?食堂きてはるの…」
そう…
亮「…すばるくんは?」
村「ははっあいつがおらんから食堂きてん」
横「すばるおったらこんな人多いとここられへんもんな~はははっ」
亮「え?何、すばるくんなんかあったん???」
俺が焦ったんがわかったのか、2人は笑っていた。
横「はははっ心配とかいらんで!?」
村「そ、ただの居残りやから!!(笑)」
亮内「え!居残りって…汗」
村「あいつアホやからさーまた今回の試験全部赤やねん。どうやったらあんなんとれんねやろな」
ぎゃははと2人は笑ながらスタスタ歩いていった。
最初のコメントを投稿しよう!