『第一章』我ら戦国倶楽部✨

2/3
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
昼の太陽が天高く上りきった頃 寝ぐせでハネ上がった髪を気にする様子もなく 高橋和也(タカハシカズヤ)は大学の門をくぐって登校してきた。 『ふわぁ~~』 だるそうに両手を天に上げ4度目の大あくびを吸い込んだ。 綺麗に整備された敷地内を歩いていると、もうすっかり秋なんだなと肌寒さを感じた。 『よ~っリーダー。お早い出勤で』 後ろから和也に声をかけて来たのは同じ4年の倉本巧(クラモトタクミ)。 背がたかくガッシリとした如何にも体育会系の大男だ。 ちなみに巧の尊敬する偉人は織田信長だそうだ。 数少ない戦国倶楽部のメンバーである。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!