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昼の太陽が天高く上りきった頃
寝ぐせでハネ上がった髪を気にする様子もなく
高橋和也(タカハシカズヤ)は大学の門をくぐって登校してきた。
『ふわぁ~~』
だるそうに両手を天に上げ4度目の大あくびを吸い込んだ。
綺麗に整備された敷地内を歩いていると、もうすっかり秋なんだなと肌寒さを感じた。
『よ~っリーダー。お早い出勤で』
後ろから和也に声をかけて来たのは同じ4年の倉本巧(クラモトタクミ)。
背がたかくガッシリとした如何にも体育会系の大男だ。
ちなみに巧の尊敬する偉人は織田信長だそうだ。
数少ない戦国倶楽部のメンバーである。
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