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「ちょっと！何してるの!?」
突然後ろから声がしたかと思って振り返っみたけど、後ろには誰もいなかった。
あぁ、あのスピーカーから声が聞こえるんか。
「見かけない顔だわ。あなた誰？シティのどこから来たの？」
空中を自由自在に飛ぶカメラが私の周りをぐるぐる回っている。
シティ…？
シティって何よ？
まちのこと？
「私は広島市の…」
「そういう冗談はいいから。シティのどこから来たのかを聞いてるの。もしかして外部高精密ウイルス？」
あわあわあわあわわわ…
もう全然意味わからん。
「ちょっと、黙ってないで…」
「もう！訳わからんわ!!シティだのウイルスだの。私は広島県広島市に住んどる西脇綾香よ！」
「……」
どうやらカメラ越しに私の顔を見て、私が嘘をついているようには見えないとわかったらしい。
「わかった、出て」
突然ドアが現れて、ゆっくり開いた。
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