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ドアの向こうに踏み入れると、ドアはサッと消えてしまった。
さっきと同じような部屋。
違っていたのは、大画面のモニターがあることと、その前に1人の女の子がいることだった。
「西脇綾香…さん?」
「は、はい」
パッツンロングストレートの髪がとても綺麗なその女の子は、私の方に歩み寄ってきて、私を上から下までじっくりと見てきた。
「本当に、その…ひろしまなんとか…って所から来たのね?」
「はい」
何この人。
広島のこと知らんの?
私が疑いのまなざしを彼女に向けると、彼女も困ったように首を傾げた。
んー…と小さくうなり声をあげて、再度同じように私を見てきた。
そして、私に言った。
「もしかして…あなた人間?」
「…え?」
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