完璧な計算で作られた楽園で

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「でものっちには会ったんでしょ?」 「の、のっち?」 「司令塔ののっちよ」 あぁー、あのボスみたいな人か。すんごい冷たそうな感じの。 「うん、でもあの人が逃がしてくれたようなもんなんじゃけど…」 「え…、のっちが逃がすとか…信じられないわ」 さっきから驚いてばかりのかしゆか。 なんか心配かけて申し訳ない…。 「めっちゃ恐そうな人だったぁー」 「人じゃないけどね」 「あ、うん」 話し方や動き方まで、全部私たち人間と変わりないから、アンドロイドだとかほんまに忘れてしまう。 「シティでなんかあったら、すぐに私に言って。今度はホントに消されちゃうよ?」 「う、うん…ごめん…」
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