絶対故障だ

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「かしゆかはご存知でしょうけど、知識に乏しいあ~ちゃんのために自己紹介でもしましょうか」 「ちょっと待って、何で私のこと許可なくあ~ちゃんって呼ぶん!?」 「私はP1988920の大本彩乃。のっち。このコンピューターシティの全てを管理するここ司令塔の超精密機械。まぁ人間でいう最高責任者ってとこ」 うっわ。私の質問完全無視だよ。 「わかった?あ~ちゃん」 「……」 自己紹介なんかを始めるっていうことは、私は殺されないってことかな? だとしたら何で呼ばれたんじゃろ… 「西脇綾香。キミはシティの生みの親の娘だよね」 「まぁ…そうじゃけど」 「ここに二人の人間がいるっていう事実は見逃せない」 そう言うとのっちは急に椅子から立ち上がって、私たちのほうに歩み寄ってきた。
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