37人が本棚に入れています
本棚に追加
「かしゆかはご存知でしょうけど、知識に乏しいあ~ちゃんのために自己紹介でもしましょうか」
「ちょっと待って、何で私のこと許可なくあ~ちゃんって呼ぶん!?」
「私はP1988920の大本彩乃。のっち。このコンピューターシティの全てを管理するここ司令塔の超精密機械。まぁ人間でいう最高責任者ってとこ」
うっわ。私の質問完全無視だよ。
「わかった?あ~ちゃん」
「……」
自己紹介なんかを始めるっていうことは、私は殺されないってことかな?
だとしたら何で呼ばれたんじゃろ…
「西脇綾香。キミはシティの生みの親の娘だよね」
「まぁ…そうじゃけど」
「ここに二人の人間がいるっていう事実は見逃せない」
そう言うとのっちは急に椅子から立ち上がって、私たちのほうに歩み寄ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!