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「キミ達にしてもらうことはたったひとつ、簡単なこと」
のっちがずっと私達を見つめてくるもんだから、その大きな目に吸い込まれるんじゃないかって思うほど、彼女に威圧された。
「毎日私に会いにきて」
「…え?」
「…え?」
数秒間の沈黙。
かしゆかと私は挙動不審になっちゃってるのに、のっちは相変わらずすまし顔。
「わかった?返事は?」
返答をはやさられて、私はかしゆかに小さな声で問いかけた。
「かしゆか、どーするん?」
「どうするって…拒否したら何されるかわからないよ。基本、邪魔なものはデリートするのがシティの根本的な考え方だし」
こんなにも“デリート”っていう言葉にリアリティーを感じる高校生も私くらいじゃろう。
「じゃ、じゃあ、毎日来ます!!来ます!!来ればいいんじゃろ!?」
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