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というわけで……もともと非現実的だった私の日常が、更に奇妙になったわけで。
シティに行って、かしゆかに会うて、どこ行くー?とか言いながらぶらぶらしてたのが、今はシティに行って、かしゆかに会うて、さ…行こっかって選択の余地なく司令塔に行かんといけん。
会いに行ってどうするんかというと、人間の調査みたいなことは特に何もしとらんっぽい。
のっちが、今日はトランプをすると言ったら3人でトランプをすることになる。
3Dゲームをすると言ったら3人で3Dゲームをすることになる。
ジェンガをすると言ったら3人でジェンガをすることになる。
トランプもジェンガも現実世界とは全く違って、電子的なことにももうそろそろ驚かんようになってきた。
まぁつまり、ほとんど3人で遊んで帰る。
遊び相手が欲しかったん?って思うほど、遊んどるときののっちは楽しそう。
自分がジェンガを倒すと悔しそうにして、私やかしゆかが倒すとさぞ嬉しそうに微笑む。眉を八の字にして。
ちなみに、ジェンガはかしゆかが強い。ジェンガとかって、計算して遊ぶから、のっちが強いはずなのにね。
「今日は何するんだろうね」
「ほじゃね」
司令塔のエレベーターで私たちは何の緊張感もなく話す。
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