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５分たった頃だろうか。
やっと揺れが収まってきて、周囲の音も小さくなってきた。
体験したものにしかわからないかもしれないが、震度が高い地震ほど凄まじい音がする。
地面が揺れてますというような、軋れるいやな轟音が。
「おい、大丈夫か？」
ドタバタと父が慌てた様子で階段を登ってきた。
俺のことを心配してくれたらしい。
仕事うんぬんについては無の父だが、こういうことにはやっぱり俺の父なんだなとうれしく思った。
「うん、大丈夫。父さんは？」
「おれぁ大丈夫だ・・・本当にケガはないか？」
「大丈夫だよ」
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