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「そうか、良かった、良かった」
心底安心しきった様子の父は、俺の肩をたたいて下に降りていった。
しばらくたってから、俺はテレビを見ておいた方がいいなと思いテレビのある一階のリビングに降りた。
「まさか・・・」
「どうしたの父さん」
リビングのソファの上で、今にも消えてしまいそうなほど青くなった父がテレビ画面を見つめていた。
何かあったのか、確かにすごい地震だったしな。
「な・・・」
俺は驚愕した。
・・・・・おかしいだろ?
有り得ないといった方がいい。
テレビの向こう側に映っていたのは、俺の学校・・・
それも、学校の屋上に大きい白い玉のようなものが引っ付いていた。
何かの間違いだ・・特撮かなにか。
そう思おうとしたが、場面が変わってニュース内容を読み上げている人物は俺の知っている人物だった。
お昼の顔という肩書きを持つ超有名ニュースキャスターだ。
この人が出ているということは、この番組は特撮じゃないと言うことになる。
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